台風の統計
台風の統計に関する項目についてまとめたページです。
台風の発生数(1951年〜2025年)
台風の月別発生数(1951年〜2025年)
台風の日本への上陸数(1951年〜2025年)
台風の平年値(発生数、接近数、上陸数)
台風・サイクロン・ハリケーンの違い
令和2年7月は台風が発生しなかった(統計史上初めて)
台風のたまご、熱帯低気圧の発生場所(1951年〜2020年)
統計史上最も早く上陸した台風
統計史上最も遅く上陸した台風
統計上早く上陸した台風(4月、5月、6月)
台風の発生数
台風がどのくらい発生しているのかを把握するためには、年ごとの発生数を示したグラフを見るのが最も分かりやすい方法です。ここでは、1951年から2025年までの1年ごとの台風発生数をグラフ化しています。
このグラフを見ると、台風の発生数は年によって大きく変動していることが分かります。最も多い年には39個もの台風が発生しており、発生数が少ない年でも14個の台風が発生しています。台風がまったく発生しない年は存在しません。
長期的に見ると「年によって差はあるものの、台風は毎年必ず一定数発生している」という点が重要です。台風は特別な年だけの現象ではなく、日本やその周辺地域にとって常に備えが必要な自然現象であることが、このグラフから読み取れます。

(このグラフのデータは、気象庁のデータを使用しています。)
台風の月別発生数
台風がどの月に多く発生しているのかを知りたい場合は、月別の発生数を示したグラフを見ると分かりやすくなります。このグラフは、1年を通じて台風がどの時期に多く発生しているのかをまとめたものです。
グラフを見ると、台風の発生数が最も多い月は8月であることが分かります。次に発生数が多いのが9月です。
8月から9月にかけては太平洋の海面水温が1年の中でも特に高く、台風のエネルギー源となる暖かく湿った空気が豊富なため、台風が発生・発達しやすい条件がそろいます。

(このグラフは、気象庁のデータを使用しています。)
日本への上陸数
日本にどれくらい台風が上陸しているのかを知るために、1951年から2025年までの年別の台風上陸数をグラフにしたものが下の図です。このグラフを見ることで、長期的な傾向や年ごとの違いを確認することができます。
グラフから分かるように、台風の上陸数は年によるばらつきが大きいのが特徴です。多い年には、1年間で10個もの台風が日本に上陸しており、一方で、台風が1つも日本に上陸しなかった年も存在します。
実際に、日本に台風が上陸していない年は、1984年、1986年、2000年、2008年、2020年であることが、グラフから確認できます。ただし、これらの年でも台風自体が発生していなかったわけではなく、日本の近くを通過したり、上陸せずに影響を及ぼした台風は存在しています。
台風の進路は、太平洋高気圧の張り出し方や偏西風の位置など、大気の流れによって大きく左右されます。そのため、台風が多く発生しても日本に接近・上陸しにくい年もあれば、発生数がそれほど多くなくても上陸数が増える年もあります。
このように、日本への台風上陸数は単純に「台風が多い=上陸が多い」とはならず、年ごとの気象条件によって大きく変動することが特徴です。上陸しない年がある一方で、上陸が集中する年もあるため、毎年油断せずに台風への備えを行うことが重要です。

(データは、気象庁のデータを使用しグラフを作成しています。)
台風の平年値
台風の平年値(1991年〜2020年の30年の平均) (気象庁のデータを使用)
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 発生数 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.6 | 1.0 | 1.7 | 3.7 | 5.7 | 5.0 | 3.4 | 2.2 | 1.0 | 25.1 |
| 接近数 | 0.2 | 0.7 | 0.8 | 2.1 | 3.3 | 3.3 | 1.7 | 0.5 | 0.1 | 11.7 | |||
| 上陸数 | 0.0 | 0.2 | 0.6 | 0.9 | 1.0 | 0.3 | 3.0 |
接近数は、台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合を指します。
上陸数は、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を指します。
平年値をどのように使うかというと、比較するのに使います。
台風の発生数が、7月の平年値は、上の表から3.7個となります。例えば、今年の7月に台風が5個発生したとすると、平年より多く発生したことになりますので、いつもより台風の発生数が多いということになります。このような使い方をします。
台風とは
台風は、熱帯地方に発生する低気圧のうち、北西太平洋で発生し、最大風速が17.2メートル以上の強い風を伴うものを台風と呼んでいます。
日本の気象庁が担当している領域は、赤道より北から北緯60度までと東経100度から180度までの範囲にの台風予報を担当しています。
台風・サイクロン・ハリケーンの違い
| 台風 | 東経180度より西の北西太平洋や南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が17メートル以上となったもの。 |
| サイクロン | ベンガル湾、アラビア海、北インド洋に存在する熱帯低気圧の最大風速が約17メートル以上になったもの。 |
| ハリケーン | 北大西洋、カリブ海、メキシコ湾や西経180度より東の北太平洋に存在する熱帯低気圧の最大風速が約33メートル以上になったもの。 |
令和2年7月は台風の発生がなかった(観測史上はじめて)
令和2年の台風の発生は、5月に1個、6月に1個の台風が発生していますが、7月には、台風の発生がありませんでした。
7月に台風が発生しなかったのは、気象庁が1951年の統計を取り始めてからはじめてのことです。
過去に、7月までに台風の発生が少なかった年は、
2016年(7月までに4個)、1年を通しては、26個。
2010年(7月までに3個)、1年を通しては、14個。
1998年(7月までに1個)、1年を通しては、16個。
1975年(7月までに3個)、1年を通しては、21個。
2016年は、26個も発生していますので、7月までの台風の発生数が少なくても、必ずしも1年を通しての台風の発生数が少なくなるとは限らないようです。
台風のたまご、熱帯低気圧の発生場所
台風は、いきなり発生するわけではなく、最初は「熱帯低気圧」と呼ばれる小さな低気圧として生まれます。ここでは、1951年から2020年までの気象庁のデータをもとに、台風へと発達した熱帯低気圧の発生場所を、地図上に示しています。
この地図を見ると、北緯5度から北緯30度付近にかけて、熱帯低気圧の発生が特に多いことが分かります。この帯状の地域は、海面水温が高く、上昇気流が発生しやすいため、台風のエネルギー源となる暖かく湿った空気が豊富に存在しています。そのため、熱帯低気圧が発生しやすく、さらに台風へと発達しやすい環境が整っています。
一方で、赤道付近では台風の発生が少ないことも、地図上からはっきりと読み取れます。これは、赤道近くでは「コリオリの力」が非常に弱く、空気の回転が生じにくいためです。台風は、強い回転構造を持つ低気圧であるため、十分な回転を与える力がない赤道付近では発達しにくいという特徴があります。
また、北緯30度より高い緯度では、海面水温が低くなりやすく、上空の風の影響も強くなるため、熱帯低気圧が発生・発達しにくくなります。このように、台風のたまごが生まれやすい場所には、海水温・大気の流れ・地球の自転による力といった複数の条件が関係しています。
この発生場所の特徴を理解することで、台風がどこで生まれ、どのような経路をたどりやすいのかを考える手がかりになります。

統計史上最も早く上陸した台風
1951年の統計開始から、統計史上最も早く上陸した台風は、昭和31年(1956年)4月25日に鹿児島県大隅半島付近に上陸した昭和31年台風第3号です。4月に上陸した台風はこの台風のみです。(1951年から2021年までの統計)
カロリン諸島で発生した台風第3号はフィリピンのルソン島に上陸したあと南シナ海を北上し24日に宮古島付近を通過し、25日に鹿児島県大隅半島付近に上陸しました。
(図:気象庁HPの図を加工して作成)
統計史上最も遅く上陸した台風
1951年の統計開始から、統計史上最も遅く上陸した台風は、平成2年(1990年)11月30日に和歌山県白浜町付近に上陸した台風第28号です。(1951年から2021年までの統計)
マリアナ諸島の南で発生した平成2年台風第28号は、フィリピンの東海上に進み、次第に進路を北よりに変え北上を続け、11月29日には沖縄県の大東島地方を暴風域に巻き込み、11月30日14時に和歌山県白浜町の南に上陸しました。
(図:気象庁HPの図を加工して作成)
上陸日時が早い台風
統計開始から、日本に上陸した台風の早い順番(4月、5月、6月、上位10位まで)
4月に1つ、5月に2つ台風の上陸がある。(1951年〜2024年まで)
| 順位 | 台風番号 | 上陸日時 | 上陸場所 |
| 1 | 5603 | 1956年4月25日07時半頃 | 鹿児島県大隅半島南部 |
| 2 | 6506 | 1965年5月27日12時頃 | 千葉県房総半島 |
| 3 | 0304 | 2003年5月31日06時半頃 | 愛媛県宇和島市付近 |
| 4 | 5302 | 1953年6月7日09時頃 | 熊本県八代市付近 |
| 5 | 0404 | 2004年6月11日16時過ぎ | 高知県室戸市付近 |
| 6 | 6303 | 1963年6月13日22時頃 | 高知県宿毛市付近 |
| 7 | 1204 | 2012年6月19日17時過ぎ | 和歌山県南部 |
| 8 | 9707 | 1997年6月20日11時半頃 | 愛知県豊橋市付近 |
| 9 | 7803 | 1978年6月20日18時頃 | 長崎県西彼杵半島 |
| 10 | 0406 | 2004年6月21日09時半頃 | 高知県室戸市付近 |
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