台風の統計
台風の統計に関する項目についてまとめたページです。
台風の発生数(1951年〜2023年)
台風の月別発生数(1951年〜2023年)
台風の日本への上陸数(1951年〜2023年)
台風の平年値(発生数、接近数、上陸数)
台風・サイクロン・ハリケーンの違い
令和2年7月は台風が発生しなかった(統計史上初めて)
台風のたまご、熱帯低気圧の発生場所(1951年〜2020年)
統計史上最も早く上陸した台風
統計史上最も遅く上陸した台風
統計上早く上陸した台風(4月、5月、6月)
台風の発生数
台風が発生した数を調べたい場合は、グラフをご覧下さい。1951年から2023年までの一年ごとの台風の発生数をグラフにしたものです。
多い年には、39個の台風が発生しています。また、少ない年でも14個の台風が発生しています。
(このグラフのデータは、気象庁のデータを使用しています。)
台風の月別発生数
台風の発生数が多い月を調べたいときは、このグラフを参考にしてください。グラフを見ると台風の発生する数が一番多い月は8月になります。その次に9月の順番となります。
(このグラフは、気象庁のデータを使用しています。)
日本への上陸数
年別に日本への上陸数をグラフにしたもの下の図になります。多い年で10個の台風が上陸、少ない年は上陸しない年もあります。
日本に台風が上陸していない年は、グラフから1984年、1986年、2000年、2008年、2020年となります。
(データは、気象庁のデータを使用しグラフを作成しています。)
台風の平年値
台風の平年値(1991年〜2020年の30年の平均) (気象庁のデータを使用)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発生数 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.6 | 1.0 | 1.7 | 3.7 | 5.7 | 5.0 | 3.4 | 2.2 | 1.0 | 25.1 |
接近数 | 0.2 | 0.7 | 0.8 | 2.1 | 3.3 | 3.3 | 1.7 | 0.5 | 0.1 | 11.7 | |||
上陸数 | 0.0 | 0.2 | 0.6 | 0.9 | 1.0 | 0.3 | 3.0 |
接近数は、台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合を指します。
上陸数は、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を指します。
平年値をどのように使うかというと、比較するのに使います。
台風の発生数が、7月の平年値は、上の表から3.7個となります。例えば、今年の7月に台風が5個発生したとすると、平年より多く発生したことになりますので、いつもより台風の発生数が多いということになります。このような使い方をします。
台風とは
台風は、熱帯地方に発生する低気圧のうち、北西太平洋で発生し、最大風速が17.2メートル以上の強い風を伴うものを台風と呼んでいます。
日本の気象庁が担当している領域は、赤道より北から北緯60度までと東経100度から180度までの範囲にの台風予報を担当しています。
台風・サイクロン・ハリケーンの違い
台風 | 東経180度より西の北西太平洋や南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が17メートル以上となったもの。 |
サイクロン | ベンガル湾、アラビア海、北インド洋に存在する熱帯低気圧の最大風速が約17メートル以上になったもの。 |
ハリケーン | 北大西洋、カリブ海、メキシコ湾や西経180度より東の北太平洋に存在する熱帯低気圧の最大風速が約33メートル以上になったもの。 |
令和2年7月は台風の発生がなかった(観測史上はじめて)
令和2年の台風の発生は、5月に1個、6月に1個の台風が発生していますが、7月には、台風の発生がありませんでした。
7月に台風が発生しなかったのは、気象庁が1951年の統計を取り始めてからはじめてのことです。
過去に、7月までに台風の発生が少なかった年は、
2016年(7月までに4個)、1年を通しては、26個。
2010年(7月までに3個)、1年を通しては、14個。
1998年(7月までに1個)、1年を通しては、16個。
1975年(7月までに3個)、1年を通しては、21個。
2016年は、26個も発生していますので、7月までの台風の発生数が少なくても、必ずしも1年を通しての台風の発生数が少なくなるとは限らないようです。
台風のたまご、熱帯低気圧の発生場所
1951年〜2020年にかけて、気象庁のデータを利用して、台風になった熱帯低気圧の発生場所を地図上に描いてみました。
北緯5度から北緯30度位の間で多くの熱帯低気圧が発生しています。
赤道付近は台風の発生が少ないのがわかります。
統計史上最も早く上陸した台風
1951年の統計開始から、統計史上最も早く上陸した台風は、昭和31年(1956年)4月25日に鹿児島県大隅半島付近に上陸した昭和31年台風第3号です。4月に上陸した台風はこの台風のみです。(1951年から2021年までの統計)
カロリン諸島で発生した台風第3号はフィリピンのルソン島に上陸したあと南シナ海を北上し24日に宮古島付近を通過し、25日に鹿児島県大隅半島付近に上陸しました。
(図:気象庁HPの図を加工して作成)
統計史上最も遅く上陸した台風
1951年の統計開始から、統計史上最も遅く上陸した台風は、平成2年(1990年)11月30日に和歌山県白浜町付近に上陸した台風第28号です。(1951年から2021年までの統計)
マリアナ諸島の南で発生した平成2年台風第28号は、フィリピンの東海上に進み、次第に進路を北よりに変え北上を続け、11月29日には沖縄県の大東島地方を暴風域に巻き込み、11月30日14時に和歌山県白浜町に上陸しました。
(図:気象庁HPの図を加工して作成)
上陸日時が早い台風
統計開始から、日本に上陸した台風の早い順番(4月、5月、6月、上位10位まで)
4月に1つ、5月に2つ台風の上陸がある。(1951年〜2022年まで)
順位 | 台風番号 | 上陸日時 | 上陸場所 |
1 | 5603 | 1956年4月25日07時半頃 | 鹿児島県大隅半島南部 |
2 | 6506 | 1965年5月27日12時頃 | 千葉県房総半島 |
3 | 0304 | 2003年5月31日06時半頃 | 愛媛県宇和島市付近 |
4 | 5302 | 1953年6月7日09時頃 | 熊本県八代市付近 |
5 | 0404 | 2004年6月11日16時過ぎ | 高知県室戸市付近 |
6 | 6303 | 1963年6月13日22時頃 | 高知県宿毛市付近 |
7 | 1204 | 2012年6月19日17時過ぎ | 和歌山県南部 |
8 | 9707 | 1997年6月20日11時半頃 | 愛知県豊橋市付近 |
9 | 7803 | 1978年6月20日18時頃 | 長崎県西彼杵半島 |
10 | 0406 | 2004年6月21日09時半頃 | 高知県室戸市付近 |